メール受信の流れについて説明します。
会社で取引先からのメールを受信したときに「あれ?私に届くメールってどういう流れで送られてくるの?」と疑問に思ったことはありますでしょうか?
えぇ、そうですよね、ないですよね。。。
あればあなたはITインフラエンジニアに向いている!!
さて、メールを受信する流れですが、前の記事に記載したMXレコードも踏まえて説明します。
メールの送信者は宛先のメールアドレスは知っていますが、どこにメールを送信すればよいかわかりません。
そこで宛先メールアドレスに含んでいるドメイン名のMXレコードを名前解決しましょう。
MXレコードには対象ドメインのメールの送信先が記されています。
ネームサーバーに問い合わせてMXレコードとそのIPアドレスを把握します。
把握したMXのIPアドレス(住所)に作成したメールを送信する。
メールを受け付けたMXサーバー(イメージ図では外部受付用メールサーバー)はメールBOXサーバーへ配送し宛先の人のメールBOXに格納される。
格納されたメールはメールソフトで受信され、受信者はメールの内容を確認します。
これがメール受信の流れです。
一つのドメインに対してMXレコードが複数存在することがあります。
$ dig machimasa.com mx+noall +answer
machimasa.com. 3590 IN MX 10 mailjyushin1.machimasa.com.
machimasa.com. 3590 IN MX 10 mailjyushin2.machimasa.com.
プリファレンス値(優先度)が両方とも「10」になっている。
複数のMXレコード、そして優先度は同じ、、、これは冗長構成をとっており。名前解決が早かったMXサーバーにメールを配送します。
$ dig machimasa.com mx+noall +answer
machimasa.com. 3590 IN MX 10 mailjyushin1.machimasa.com.
machimasa.com. 3590 IN MX 50 mailjyushin2.machimasa.com.
プリファレンス値が「10」「50」のMXレコードが存在する。
複数のMXレコード、しかしプリファレンス値がバラバラ、、、これは優先度の高いmailjyushin1.machimasa.comを普段使いし、mailjyushin2.machimasa.comを待機系としている。
mailjyushin1が障害で使えない場合、次の優先機であるmailjyushin2が使われることになる。
いや~、MXレコードって深いですね。